こんにちは、大倉山Sum代表 齊藤和也です。
今回は僕が携わったお仕事で、
大きな結果が生まれたので報告をさせて頂きたいと思います。
3月3日浅草公会堂にて着物クイーンコンテスト2019が行われた。
このコンテストは日本の着物女性の美を競う登竜門イベントとして、ワールドクラスの日本美人を輩出する大会。
日本最大の着物コンテストです。
予選は
銀座、池袋、新宿、渋谷、立川、町田、横浜、千葉、津田沼、 柏、水戸、大宮、宇都宮、高崎、静岡、長野
各地で行われ、突破した計438名が本選(決勝)に出場できる。
本選でその人数。
予選を含めた総参加数は公表されていませんが、相当な人数と予想される。
衆議院委員の野田佳彦元総理大臣が、
応援に駆けつけるなどのサプライズもあり、そのステージの凄さを物語っていた。
とても偉大な大会だ。
もちろんその存在は知っていたので、本当は朝から会場に伺いたかった。
だけど偶然にも、その日は最も忙しかった週末。
早朝にお店に来てもらい、髪をやる事になった。
会場の浅草とは全く違う場所にある大倉山。
それにその日は雨なので、とにかく良い状態が続く様に頑張った。
今回のヘアスタイルはアレンジ最難関と言われるショートスタイル。
before
頑張って伸ばしてもらってこの長さまで伸びた。
ここからどうしたらいいのか。
恥かしながら正直イメージが浮かばなかった。
この写真を見せられたら多くの美容師さんは、同じ事を思うだろう。
ここからどれだけ華やかに、どれだけ印象に残る様に、長い髪に負けない着物にも似合うヘアスタイルを考えなくてはいけない。
しかし、僕はショートが売りの美容師。
ショートヘアに関する仕事で妥協もできなかったし、負ける事も出来なかった。
古風にした方が良いのか。今っぽくした方がいいのか。
けど試行錯誤した結果最後は自分のセンスをぶつけた。
ただシンプルに俺がかわいいと思う様にまとめた。
襟足は絶対上げたかったし、和装だからって古くさくしたくなかった。
正直オーダーも頂きましたが、僕の感覚を多く入れてしまった。
ショートヘアに関するセンスだったら絶対に負けないと確信しているから。
それくらいの自信が無ければ独立してから生きていけないし、通って下さる顧客様に失礼だと思っている。
そして、コンテストの結果
なんと準きものクイーンを受賞した!!
今回、担当させて頂きました子(左)が、語弊を恐れずに言えば日本で2位に選ばれた。
もちろんとても素晴らしいモデルさんがあっての受賞であり、僕の力などほんのわずかでしかない事も分かっている。
しかし報告を聞いた時、お店のバックルームでかつ丼を食べながら目頭が熱くなった。
大げさな奴だと笑ってもらってもいい。
俺はそういう人間なんだ。
ただ仕事の喜びで泣いたのは、人生で2回目。
ちょうど1ヶ月前の今日は悲しみで泣いた。
人生はドラマだ。
挑戦して良かった。
人は誰でもそうだと思いますが、絶対無理だ、難しい、と思った事からは目を背けたくなるし、逃げたくなる。
だけどそれを乗り越えた時こそ、とてつもない喜びが帰ってくる。
僕はそれを何度も経験しているから、毎日新しいことに挑戦する。
もちろん、全然大した事ではなくてもいい。
いつも行ってる食べ物屋で、食べた事ないメニューを頼んでみるとかそんな事でもいい。
大切なのは、何でも新しい事をやってみること、そして日々継続することだと思う。
ハードルは低く低くすれば、誰でも挑戦はできるはず。
最後に準クイーン本当におめでとう。
大げさかもしれませんが、
国内トップクラスの着物美人になれましたね。
実感ないかもしれませんが、とてつもない事です。
学生時代から、輝くものを強く感じてはいましたが、今回公の場で遂に認められました。
こんな経験ができる人なんて、世の中ほとんどいません。
受賞できなくて、悔しい思いをした何千人の上に立っているのです。
きっとステージから見えた景色は、最高だったと思います。
僕も小さいながら、ステージで表彰された時の思い出は全く色褪せる事は無いです。
僕の美容師人生最高の思い出でしたからわかります。
そして、影で沢山サポートしてくれたお母様にもしっかり感謝をして下さいね!
僕も貴重な経験をさせて頂き嬉しかったです。
本当に本当におめでとうございます。
安心してたら車の中で寝落ちしてしまい、目が覚めたら午前2時でした。
そんな大変だったけど、とても濃密な週末でした。
これを生かして、今週も楽しみます。
ではでは!
画像出展着物クイーンコンテスト2019